動悸が気になる方へ② 動悸外来
当院では、【動悸】が気になる方のために、動悸外来を行っております。
特別な時間枠は設けておりませんので、診療時間内に来院してください。
外来の流れは以下の通りです。
① 問診
動悸の気になる方へ①で述べた通り、【動悸】の診断にはその特徴を把握することが不可欠です。いつ、どれくらい、どのような【動悸】が起きるのか、詳しく教えていただきます。
② 身体診察
血圧や脈拍、心雑音があるか、浮腫がないか等を診ます。
③ 心電図、採血
心電図で、来院時の脈を把握します。心筋梗塞後の方や、肺塞栓症の方などは心電図である程度診断がつきます。ただし、心電図はその時の脈を判断するものなので、来院時に【動悸】がなければ真の診断には至りません。
採血では、貧血がないか(高度の貧血では脈が速くなります)、肝臓腎臓に問題がないか、糖尿病はないか、甲状腺機能に異常がないか、などを確認します。
④ 心エコー、ホルター心電図
心エコーでは、心臓の動きや大きさ、弁膜症の有無などがわかります。循環器の診療においてなくてはならない検査です。不整脈が心臓の見た目の異常から起きていないかを判定します。当院では予約制で木曜午後にエコー技師が検査を行います。緊急性があるなどの場合は、院長も検査を担当します。
ホルター心電図は【動悸】の診断に一番役立つ検査です。2日連続で来院していただき、その間の24時間、心電図の電極3つを貼って日常生活を行っていただきます。こちらの画像では電極も本体も大きいですが、今は昔に比べだいぶ高性能になり、それぞれが小さく、また当院のホルター心電図はお風呂に入っても差し支えありません。【動悸】があった時には専用のボタンを押して下さい。10万回前後の脈が記録されており、症状があった時の心電図波形を解析することができます。また、同じ不整脈でも無症状に起こる場合もありますので、その日に症状がなかった場合でも診断の手がかりになるかもしれません。こちらも予約が必要な検査ですが、機械が空いていれば当日装着も可能です。
⑤結果説明
検査結果を総合的に判断し診断・治療を行います。
治療はお薬を出すことが多いです。一部、カテーテルアブレーションが望ましい場合は、ご希望の病院にご紹介させていただきます。
診断がつかない場合もありますが、その際は漢方薬を試してみたり、定期的に受診していただくことでその後のフォローをさせていただきます。
【動悸】が気になる方は、ぜひ一度当院へご相談ください。