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心不全② 症状と検査

 

心電図検査のイラスト

心不全② 症状と検査

 

 心不全の診断に重要なのは

・症状

・検査

 です。

 

⚫心不全の症状

 

典型的な症状は

・むくみ:下腿(すね)を指で押してあとが残るか。

・体重増加:食べ過ぎていないのに体重が増えていないか。また体重の増えが急激ではないか。

・息切れ:いつもの階段や坂道で息があがっていないか。途中で休んではいないか。

・呼吸困難:横になると息苦しく、夜間に起きてしまうことはないか。

 

(似たような症状を呈する病気に、喘息、肺気腫、甲状腺機能亢進症、深部静脈血栓症・肺塞栓症、腎臓病 などがあります。)

 

上記の症状が急に出現したのであれば急性心不全を、数日~月単位で進行していれば慢性心不全を念頭に、検査を受けていただきます。

 

 

⚫心不全の検査

・問診、身体診察

上記のような症状について伺い、むくみの有無を確認します。

血圧、脈拍、血中酸素濃度を計測。

聴診器では、心雑音がないか(弁膜症がないか)、呼吸の音が正常か(肺気腫や胸水がないか)を簡易的に確認します。

 

・採血、採尿

BNPまたはNT-proBNPは心臓にかかる負担の程度を確認します。

トロポニンは心臓のダメージを確認します。

BUN/Cr、尿タンパク等 腎機能を確認します。

その他、生活習慣病の程度を確認します。

 

・心電図

脈の早さが正常かどうか、また不整はないか、心筋梗塞を起こしていないか等を評価します。

 

・胸部レントゲン

肺に水がしみだしていないか(肺水腫)や肺に水が溜まっていないか(胸水)。また心臓の評価や肺の状態も評価します。

 

・心エコー(心臓超音波検査)

心臓の大きさ、動き、弁膜症の有無などを評価します。ステージB以降に見られる心臓の異常について簡便に詳細がわかる大切な検査です。

 

その他、必要に応じて、ホルター心電図、心臓CT、心臓MRI、心筋シンチグラフィ、心臓カテーテル検査などで心不全の原因を探ります。

 

当院では、採血、レントゲン、心電図、心エコー、ホルター心電図を行っております。

心臓CT、心臓MRIについては、神奈川県立循環器呼吸器病センターと連携しています。予約を当院で取得し、検査のみセンターで受けていただき、結果は当院でお伝えする形をとっております。

(緊急で入院が必要な場合には、神奈川県立循環器呼吸器病センターをはじめ、近隣の病院と密に連携をとり、ご紹介させていただいております。)

 

これらの症状と検査を総合的に判断し、「心不全」と診断し、その原因についても精査をしています。

 

⇒心不全③ 治療 に続きます

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