母子ともに無事です!
開業以来コロナに追われ、ブログを更新しておりませんでした。
本来ならば医療系コンテンツをあげるべきですが、かかりつけの患者様に直接お会いできない分、こちらを使って私(草川)からご報告させていただきます。(※時期がきたら削除するかもしれません)
無事、第三子を出産しました!!
男、男、そして待望の??女子でした!!
3回目の帝王切開は40才を超えてしばらくした私には結構こたえ、辛くて心が折れて泣きそうでした。
ですが子供は元気、私も徐々に回復してきております。
3時間ごとの授乳(+ミルク、場合によって搾乳も追加)という、忘れ去っていた不自由な幸せを満喫しています。
しばらくは診療に出られませんが、7月から短時間ずつ復帰しようと思います。
まだ体調等読めない部分も多いため不規則になってしまうかもしれませんが、予定が決まったらHPに掲載させていただきます。
皆様にはご不便をお掛けしますが、またお会いできる日を楽しみにしております。
ちなみに妊娠中13kg太りました。退院時に5kg減っていましたが、まだ8kg増のままです。
1年以内には戻したい・・・生活習慣病で減量中の皆様、共に頑張りましょう!
(私は授乳でカロリーを使う分とにかく食欲旺盛です、運動はまだ到底できないのでいい勝負でしょうか(^.^))
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ところで、循環器とは全く関係ありませんが最近の帝王切開がどのように行われているかご存知でしょうか。ここから先はぜひ男性に読んで頂きたいです。
開腹術というと、おへその上から下まで縦に切開をいれるイメージが強いと思います。
最近の待機的帝王切開は、お臍より下の下、下の毛が生えている少し上位の場所に「横」に切開線を入れることが多いようです。
私の場合15cm位でしょうか。3回とも同じ位置から切っています。
そして、皮膚と皮下組織の間から、今度は腹筋を「縦」に切ります。
表面は横、中は縦 という感じです。
皮膚は横に切開を入れた方が術後にきずあとが残りづらく、重力できずが開きづらくなるのでよいらしいです。
ただ、皮膚と筋肉を剥がすので、その部分の感覚が鈍くなります。
また、表面は下が痛いけれど、中の方はお臍付近まで痛く感じたり、左右の腰骨のあたりもひっばられて痛かったり、とにかく1週間ロキソニンを毎日3,4回飲むほど痛みは続いています。
次に麻酔です。 手術の麻酔というと全身麻酔で眠ってしまうイメージが強いかもしれませんが、こちらも最近では部分麻酔が主流です。
背骨の間に針をさして、神経を鈍らせます。麻酔が徐々に効いてくると、その神経の先にある部分(足・腹部)の感覚が鈍くなり、動かせなくなります。一方で意識ははっきりしており、赤ちゃんがうまれた時にその場でお顔をみることができます。ただ、気持ち悪い・痛い(なぜか途中から肩関節が痛くて心が折れて泣きそうに・・・)なども自覚するため、患者側からすると良い面だけではありませんでした。
肝心の赤ちゃんは、子宮に切開をいれて、結構力尽くで産科の先生が取り出してくれます。
その力は私の肋骨まで響いてきて、圧を感じます。
生まれてきた赤ちゃんは、待機してくれている小児科医と助産師がすぐに診察してくれます。
問題ないことを確認して母のところにお顔を見せてくれました(正直辛くてそれどころではなかった・・・)。
その頃、産科の先生は胎盤を出し、今切ってきた部分を逆に縫合して手術は終わりです。
今回は3回目ということもあり、皮膚と筋肉の癒着などで時間が少々かかりましたが、通常1-2時間程度のようです。
術後は、前述した創部の痛みと、後陣痛といって大きくなった子宮が元に戻ろうとする収縮による痛み、うっ滞による肛門の痛み(尿道バルーンを抜いたら治りました)、そしてなぜかの肩関節痛で術後1日は結構辛かったです。日に日に良くなってはいますが、5日目位ではまだ咳が十分にできませんでした。お腹に力も入りづらく便秘がちにもなります。横に寝るのも痛いので、授乳の間に寝ても眠りが浅いです。
通常の経膣分娩のお母さん達は、陣痛の痛み、会陰切開の痛み等でこれまた痛いので、
「とにかく出産は辛い!」
という感想でした。。 (病棟でみるお母さん達は皆この世の終わりみたいなオーラがでていました・・・もちろん私も。)
妊娠・出産は人生においてハッピーな事に分類されますが、裏にかなりの苦痛を飲み込んでいるお母さん達が多そうなので、皆さん優しくしてあげてください!
以上、個人的なブログにお付き合いいただきありがとうございました。
私がいない間もクリニックへ通院してくださる患者様、スタッフ、代診医の先生達、そして支えてくれる家族に感謝です。院長 草川